今回ご紹介するのは、戸建住宅における庇（ひさし）屋根の葺き替えと軒天（のきてん）の貼り替え工事です。
建物の顔ともいえる外観部分の改修により、機能性と美観を大幅に向上させた施工事例となりました。
築年数の経過に伴い、既存の庇屋根には劣化が目立っていました。
屋根材の反りや色褪せ、雨水による汚れの蓄積などが確認され、防水性・耐久性の面でも不安がある状態。
とくに庇は、外壁や玄関まわりを雨風から守る重要な役割を担っているため、長年の使用によるダメージが建物全体に影響を及ぼすこともあります。
加えて、軒天にも経年劣化による浮きやシミが見られ、外観の印象を損ねる一因となっていました。
軒天は、屋根裏への害虫や鳥類の侵入を防ぎ、また火災時の延焼を遅らせる役割も担うため、適切なメンテナンスが欠かせません。
そこで新たに耐候性・防水性に優れた屋根材に葺き替えました。
使用した材料は、重厚感がありながら軽量で耐久性に優れた製品を選定。
長期間にわたり美観と性能を保てる仕様です。仕上がりは自然な陰影とシャープなラインが際立ち、建物の印象をぐっと引き締めています。
軒天については、傷みの激しかった下地も丁寧に補修したうえで、新しい化粧板に貼り替えを実施。既存の外壁や屋根材との調和を考慮し、落ち着いた色調でまとめました。
結果として、建物全体が整った印象となり、まるで新築のような美しさを取り戻しました。
今回の改修によって、雨風に対する保護性能が向上したのはもちろん、外観の印象も一新。
住宅の資産価値維持・向上にもつながる有意義なリフォームとなりました。
庇や軒天は普段あまり意識されにくい部分ですが、だからこそ適切なタイミングでのメンテナンスが重要です